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大原美術館所蔵の藤田嗣治作の絵画修復支援

BNPパリバは、文化芸術支援活動 ‘BNP Paribas pour l’Art‘(BNPパリバ・フォー・アート)の一環として、各国の絵画作品を保存修復する活動を支援しています。日本においては、公益財団法人大原美術館所蔵の藤田嗣治(レオナール・フジタ)の油彩画 「舞踏会の前」‘Avant le bal’ の修復を支援し、2015年12月同作品の修復が無事完了しました。

「舞踏会の前」、藤田嗣治(レオナール・フジタ)作

「舞踏会の前」、藤田嗣治(レオナール・フジタ)作

東京藝術大学文化財保存学専攻保存修復油画研究室の最先端の技術を用いた細部にわたる修復の結果、約10か月に渡る修復を終え藤田の代表作は描かれた当時の輝きを取り戻しました。

藤田はBNPパリバが本拠地を置くパリとも関係が深く、1920年代のパリのモンパルナス地域で派生した芸術家コミュニティ、エコール・ド・パリの主要な 芸術家の一人として知られています。藤田は、1913年26歳で渡仏後、ピカソ、ルソーといった当時を代表する芸術家たちと交友を持ち、エコール・ド・パ リの仲間入りを果たします。1930年初頭までパリに定住し、油彩画に母国日本の墨といった伝統的な画材や絵筆を併用した「乳白色の下地」に細い輪郭線で 描くスタイルを生み出し、数々のパリのサロンに入選を重ねました。また、終戦後の晩年もフランスに永住し、フランス国籍を取得するなど藤田とフランスの関 係はその生涯に渡り続きました。

foujitawork今回修復を終えた、藤田独自の「乳白色の下地」の技法による代表作で、当時のパリの代表的な美術展のひとつ、サロン・デ・テュイルリーの1925年の出品作です。その後も手放さず、自宅の居間に飾った、藤田の愛着の深い作品でした。

画面中央の裸婦は彼のパリでの最盛期をともにした当時の妻ユキ(リュシー・バドゥ)で、肌の白さから「雪」のイメージで藤田がつけた名前を生涯愛用 しました。その左の小柄な女性は画家で人形作家でもあったロシア出身のマリー・ヴァシリエフ。20年代初頭に創出以来、洗練の度合いを高める乳白色の下地 を生かし、背景の布の描写や彩色を最低限におさえているため、かえってユキの足元の黒いマスクが目を引きます。この藤田独特の技法は生前、本人が「企業秘 密」としたこともあって、長らく謎に包まれてきました。

本画には、大原美術館に1957年収蔵後、1967年と1986年に二度大きな修復が施されました。ただ、これらの修復は近年定着した修復手法と比 較すると十分な処置ではなく、藤田作品の特徴である本来の乳白色が今回初めて、再生しました。世界中の絵画の修復を支援してきたBNPパリバ・フォー・ アートが日本で初めて支援した本修復の成功を祝うとともに、多くの方がこの修復された名画を通じて藤田の素晴らしさを感じでいただけることを期待していま す。


 

BNPパリバ・フォー・アートについて

BNPパリバ財団は、長年に亘り各国の美術館の支援に取り組んで参りました。BNPパリバ・フォー・アートと呼ばれるプログラムは、名作の修復を通 じて美術品の保全を支持しその認知度を高めています。1994年に開始した本プログラムはフランスの美術館や記念碑において、古代から現代まで、あらゆる 時代の作品の修復を手掛け、その数は200を超えます。主な修復プロジェクトとしては、ベルサイユ宮殿(フランソワ・ルモワンヌによるヘラクレスの間の天 井画)、ポンピドゥーセンター国立近代美術館(草間彌生の「My Flower Bed」)、オルセー美術館(パステル・コレクション)、カンペール美術館(イタリア初期の絵画コレクション)、トゥールコワン美術館(ユージン・ルロ ワ・コレクション)などがあります。

2004年からは、BNPパリバ・グループの国際化に伴いBNPパリバ財団の修復プロジェクトも世界中で行うようになりました。以下がその一部となります:ドイツ・フランクフルトStädel Museum所蔵(The Triptych of the Virgin by Macrino d’Alba)、ドイツ・ミュンヘン Neue Pinakothek所蔵 (Sluice Gate in the Optevoz Valley by Charles-François Daubigny)、オーストラリア・シドニー Art Gallery of New South Wales所蔵(The Boar Hunt by Franz Snyders)、オーストラリア・メルボルンNational Gallery of Victoria所蔵 (the Crossing of the Red Sea by Nicolas Poussin)、カナダ・オンタリオArt Gallery of Ontario所蔵 ( Jar of Apricots by Jean-Baptiste Chardin)、カナダ・モントリオールMontreal Museum of Fine Arts所蔵 (Interior with a Woman Playing a Virginal by Emanuel de Witte)、エジプト・アレクサンドリア future Mosaic Museum所蔵( ancient mosaics discovered in Alexandria)、スペイン・バルセロナ Museu Nacional d’Art de Catalunya所蔵(The Conversion of Saint Paul by Juan Bautista Maino)、ギリシャ・アテネByzantine and Christian Museum所蔵(ten post-Byzantine frescoes)、アイルランド・ダブリンNational Gallery of Ireland所蔵(Argenteuil Basin with a Single Sailboat by Claude Monet)、オランダ・アムステルダムVan Loon Museum所蔵 (six panels painted by Jurriaan Andriessen)、ロシア・モスクワTretiakov Gallery所蔵(The Bathers triptych by Natalia Gontcharova)、シンガポールPeranakan Museum所蔵 (a beaded tapestry dating from the early 20th century)、台湾 National Palace Museum所蔵 (a Qing dynasty mirror case)。

 

 

Women Changing India

人類、社会と経済に資する文化の維持、振興・普及活動は常にサポートを必要としています。1984年のBNPパリバ財団設立以降、BNPパリバは、文化遺産の保存・普及およびが芸術表現の支援を続けています。

  • 文化遺産の保存と普及:BNPパリバ財団は各地の美術館が保有する文化遺産の保存と普及活動の先駆者でした。アジア・太平洋地域においても修復プロジェクトを実施しています。
  • 芸術表現の支援: BNPパリバは、コンテンポラリーな舞台芸術等、伝統的な視野では敬遠されがちな革新的プロジェクトの支援に取り組んでおり、最先端アートを幅広い観客層に広めている優秀な機関とのパートナーシップも展開しています。アジア・太平洋地域では、財団が後援しているアーティストの公演サポートに加えて、各地のイベントのスポンサーを務めています。

写真展「Women Changing India- インドは女性で変わる」

プロジェクト「Women Changing India- インドは女性で変わる」は、BNPパリバのインド拠点開業150周年を記念して、マグナム・フォトと、ズバーン(デリーを拠点とする南アジア女性関連の専門出版社)をパートナーに企画した写真展のワールド・ツアーです。
作品は、今日のインド女性が担う重要な役割に焦点を当て、文化的・地理的な多様性を6つのテーマで展開し、女性の役割の変化、志向性、機会、そしてインド女性が直面する問題をハイライトしています。
写真展はインド主要都市を皮切りに、パリ、ミラノ、ロンドン、ブリュッセル、サントロペなど欧州の主要ギャラリーにて、2013年3月には日本で開催されました。東京は東アジアでは初の開催地になりました。