ポーランド・カトヴィツェにて開催された国連気候変動枠組条約第24回締約国会議(COP24)に際し、2018年12月4日、BNPパリバを含む欧州主要5銀行は地球の気候変動抑制に向けた共同誓約を発表しました。
欧州主要5銀行は、気候変動の脅威に対処していく
インターナショナーレ・ネーデルランデン・ヒュループ(ING)、ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア銀行(BBVA)、ソシエテ・ジェネラル、スタンダードチャータード銀行並びにBNPパリバは、パリ協定で合意された国際目標達成に向けて各金融機関の貸出ポートフォリオの査定ならびに融資業務での新たな資金フローを探求します。
具体的には、パリ協定第二条1項Cに制定された 「温室効果ガスについて低排出型であり、及び気候に対して強靱である発展に向けた方針に資金の流れを適合させること」の実現に向けて、さらなる支援を進めていきます。
BNPパリバを含む国際的な金融機関5行は、貸出ポートフォリオがパリ協定で採択された国際目標との整合性を測定する手法を、オープンソースで開発していくことで合意しました。この新たな手法は、金融機関に求められるポジティブ・インパクトの創出と先端の科学的アプローチという2つの要件を満たすものであり、各業種で異なる技術の発展や生産プロセスの変化に応じた資金調達を可能にします。
低炭素経済への転換を支援する金融サービスの提供
本誓約における6つの特長
協働 | 「我々は、2°投資イニシアチブのような国際組織と連携して、新たなツールや測定基準を共同開発していきます。」 |
インパクト主導 | 「我々は、低炭素経済の実現のカギとなる炭素依存度が最も高い業種への支援から開始します。」 |
エンゲージメント重視 | 「我々は、エンゲージメントを重視した戦略を推進していきます。取引しないという一方的な戦略ではなく、顧客と協同で低炭素経済に向けて取り組んでいきます。」 |
各業種への適応 | 「我々は、低炭素経済実現は業種ごとにそれぞれの道のりが異なると認識しています。よって、業種に応じたアプローチと戦略を策定していきます。」 |
フォワード・ルッキング | 「現状や短期的なデータではなく、先の将来を見据えたデータを活用することでより効果的な推進が可能になります。このようなデータを活用することで顧客の未来の方向性を十分に理解し、適切な投資を支援することができます。」 |
科学的根拠に基づく(SBT) | 「我々は、高炭素資産から低炭素資産への転換が科学的根拠に基づいたシナリオ(SBT)に基づいて行われることを目指します。」 |
「BNPパリバは、エネルギー転換実現にむけて、自行の貸出債権がパリ協定で採択された合意内容に則しているか測定ならびにモニターしていく必要があります。責任ある金融機関としてこのような取り組みに注力し、また金融業界が一丸となって共通の手法や基準を構築していくことをBNPパリバは今後も推進してまいります。」
BNPパリバ最高経営責任者(CEO)ジャン=ローラン・ボナフェ
※本ニュースは、2018年12月4日にパリで発表されたニュースを抄訳したものです。原文をご覧になる場合はこちらをクリックしてください。