BNPパリバのカーボン・ニュートラルの取り組み

July 10, 2020

BNPパリバの業務におけるカーボンニュートラルの取り組みでは、2017年以来、二酸化炭素排出量(温室効果ガスの直接排出・エネルギー購入および出張などの移動による間接排出)を厳しくモニタリングし、削減に取り組み、再生可能エネルギーの利用と残存排出量のカーボン・オフセットを進めています。

具体的な目標を設定し、エネルギー・移動・資源の責任ある利用において、環境への直接的な影響を抑えることを継続した結果、BNPパリバは2020年の排出削減目標を前倒しで達成しました。

BNPパリバの二酸化炭素排出量削減状況や、カーボン・ニュートラルの達成・維持に向けた取り組みを、詳しくご紹介します。

 

環境への影響に関する報告が高い評価を受けています

BNPパリバの活動に関する包括的な報告は、直接的な環境への影響を測定しカーボン・ニュートラルを実現する上で、極めて重要です。グループで従業員数が最も多い20か国の85事業部を対象にアンケート調査を実施し、全従業員(2019年12月31日時点)の90%について50以上の指標による分析が完了しており、残り10%についても間もなく完了する見込みです。

この報告により、温室効果ガスの排出状況や、どの領域に削減の余地があるのかが、明確になりました。BNPパリバの建物を含む、昨年のエネルギー消費量(ITインフラ含む)は排出量全体の74%に相当し、残り26%は業務上の移動によるものです。二酸化炭素排出量のさらに詳細な内訳や、紙の消費量、資源再生量も推定できます。BNPパリバでは、今般の健康危機と従業員の働き方全般の変化を踏まえ、リモートワークによる環境への影響についても調査を進めています。

これらの報告の質と透明性は、この分野の専門家から高く評価されています。BNPパリバの報告および気候戦略について、サステナブル投資のスペシャリストRobeccoSamから100点満点中100点の評価を獲得しました。また2019年のEcoAct「フランスの気候実績報告上位40社」のうち、第2位に選ばれました。このランキングにおいて、BNPパリバはトップ10入りした唯一の金融機関であり、世界でも第4位になるなど、BNPパリバにとって大きな飛躍となりました。

「当社は2012年以来、従業員一人当たりの温室効果ガス排出量を27%以上削減し、従業員一人当たりの紙消費量を47.8%削減しました。これにより、BNPパリバは2020年の目標を前倒しで達成しました。今後もこれに留まることなく、引き続き報告の質を高め、環境への直接的な影響の抑制に努めてまいります」

ステファン・ランベール(Group Environmental Reporting Officer)

 

再生可能エネルギーと環境管理の実施

この詳細な報告を通じて、BNP パリバは温室効果ガス排出量と紙消費量の削減について、2020年の目標を今年初めまでに達成したことをご報告します。これらの数値は、環境管理システムを導入したオフィスで現在働いている全世界の76,000名を超える従業員の取り組みによるものです。BNP パリバは、2019年時点で有効なISO 14 001認証を22件取得しており、金融の分野で世界をリードしています。

BNP パリバは、実施可能なすべての国で、エネルギー効率の良い建物とデータセンターについて積極的な方針を打ち出しています。昨年BNP パリバが購入した再生可能エネルギーは、総電力量の35%に上ります(2018年は32%)。BNP パリバはポーランド・ポルトガル・英国でグリーン電力証書を購入して必要な電力を確保し、欧州全体を通じて引き続きリーダー的地位につけています。またBNPパリバ・グループのバンク・オブ・ザ・ウエスト(米国)では、消費エネルギーの100%についてグリーン電力証書を使用しています。

「バンク・オブ・ザ・ウエストは2018年と2019年に、競争入札によってグリーン電力証書を購入しました。これにより、当社の中核をなす地域において、エネルギー効率プロジェクトに出資するとともに、実践的かつ費用対効果の高い方法で年間エネルギー消費量を100%相殺することができます」

– ランディ・ケリー(Finance CST Support for Corporate Real Estate)

 

従業員主導の取り組みとBNP パリバのパートナー

よりエネルギー効率の高い職場とIT機器に加えて、BNPパリバの従業員による活動「Green Company for Employees」を通じて各自の積極的な行動を促進しており、その行動によってBNPパリバ全体の排出量に違いが現れるでしょう。これらの方針はより責任ある資源の利用およびリサイクルの実践を促し、再生可能な紙の使用率は全体の71.3%に上昇しています。

個人レベルから建物全体まで努力を尽くしても、二酸化炭素の排出そのものは避けられません。カーボン・ニュートラルを達成・維持するために、BNPパリバでは戦略的パートナーとともに、業務関連の移動で発生する二酸化炭素、ならびに再生可能エネルギーの利用では完全に削減することができないエネルギー使用による二酸化炭素排出量461,030 teq CO2(二酸化炭素換算トン)の相殺に取り組んでいます。

ケニアの「Wildlife Works」や、BNPパリバが開発した画期的なカーボン・オフセット取引プラットフォーム「ClimateSeed」のようなプログラムの支援を通じて、BNP パリバは、残存排出量を相殺しています。カーボン・オフセットは、カーボン・ニュートラルの実現だけでなく、森林保全、学校への資金援助、水供給システムの整備、全世界の地域コミュニティの活性化に寄与しています。

 

 

※本記事は英語で発行された記事の抄訳となります。原文をご覧になる場合はこちらをクリックしてください。

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