森林破壊との闘い:Forest 500 ReportがBNPパリバを世界の金融機関でトップクラスと評価

February 14, 2022

英国の環境NPOグローバル・キャノピーの報告書「Forest 500」は2014年以降、世界の主要企業・金融機関を調査対象に、森林破壊との闘いや人権擁護などに対する取り組みを評価しています。2021年に生物多様性保全に向けた取り組みを新たにしたBNPパリバは、「Forest 500」により主要金融機関150社でトップクラスと位置づけられました。

環境保全に向けた移行の転換点

2021年に開催された第26回気候変動枠組条約締約国会議(COP26)を受け、「Forest 500」は環境保全に向けた移行や世界の森林保護にとって今が転換点であるとの認識を打ち出しています。すでに取り組みを表明している組織の説明責任を促し、さらに改善が必要な事項に注意を喚起するため、企業350社と金融機関150社を対象に、森林破壊に対する組織としてのアプローチ・方針・社会への配慮・情報開示および実行について分析しています。

カンパニー・エンゲージメント責任者Antoine Sireは、次のように述べています:

「生物多様性や森林保全は特に私たちの未来にとって重要な課題であり、両者は気候とも密接に関わっています。BNPパリバは森林破壊との闘いを推進してきた銀行の先駆けであり、自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)の実現に深く関わりました。TNFDは自然をより重んじる事業活動に向けた資金流入に貢献することになるでしょう」

「グローバル・キャノピーの報告書がBNPパリバの取り組みを認めているとしても、BNPパリバ内でも、金融全体の中でも、なすべきことは多々残されていることも示しています」

透明性の向上、説明責任の向上に向けて

BNPパリバが2021年に打ち出した生物多様性の保全についての姿勢は、以下の取り組みを体現したものとなっています。

  • ブラジルのアマゾン地域・セラード地域の森林破壊に立ち向かうため新たな制約方針を設定
  • 陸地の生物多様性の保全に向けた30億ユーロの調達目標
  • 環境保全に向けた社会への移行に注力しているスタートアップ企業に2025年までに2億5,000万ユーロを投資
  • 危機に直面する地球の自然資本について、調査・啓発活動を刷新

生物多様性の保全支援に向けたBNPパリバのコミットメント(2021年5月4日)

BNPパリバは自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)の発足に向け、2020年から積極的な役割を担いました。グローバル・キャノピーも支援してきたこの大規模な取り組みは、政策当局・NGO・金融機関をまとめ、自然関連のリスクと機会の情報開示を金融機関に求める共通の枠組みを構築し、世界の資金を自然に貢献するソリューションに向かわせるよう働きかけています。

エネルギー移行および環境責任者Sébastien Sole(BNPパリバの代表としてTNFDに参加)は、BNPパリバ・アセットマネジメントのESGアナリストRobert-Alexandre Poujade(Deputy Task-Force Member)と共に、以下のように指摘しています:

「Forest 500等の報告書は、自然に対し取り組むべきことは組織によって大きく異なること、また、生物多様性を保全・回復し、森林破壊と闘うためには協力し合うべきことがまだ山積していることを改めて教えてくれます」

「TNFDの取り組みは生物多様性に関する透明性や説明責任の国際基準を設ける上で重要であり、誰にとっても持続可能性の高い経済を構築・改善し続けていくために連携が欠かせません」

※本記事は英語で発行された記事の抄訳となります。原文をご覧になる場合はこちらをクリックしてください。

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