河野 龍太郎 Weekly Economic Report

著書のご案内

『世界経済の死角』

河野龍太郎
唐鎌大輔

幻冬舎より2025年7月30日に発売予定です。

全国の書店およびオンラインストアでお求めください。
Amazon Rakutenブックス ほか
※リンクは新しいウィンドウで開きます

  • 序章 外国人にとって“お買い得な国”の裏側
  • 第1章 なぜ働けどラクにならないのか
  • 第2章 トランプ政権で、世界経済はどう変わる?
  • 第3章 為替ににじむ国家の迷走
  • 第4章 日本からお金が逃げていく?
  • 第5章 AIと外国人労働者が日本の中間層を破壊する?
  • 最終章 変わりゆく世界

『日本経済の死角:収奪的システムを解き明かす』

筑摩書房より2025年2月7日に発売されました。

全国の書店およびオンラインストアでお求めください。
筑摩書房 Amazon Rakutenブックス 紀伊國屋書店 ほか
※リンクは新しいウィンドウで開きます

本書の内容を紹介した「はじめに」をお読みいただけます(PDF 約1MB)

  • 第1章 生産性が上がっても実質賃金が上がらない理由
  • 第2章 定期昇給の下での実質ゼロベアの罠
  • 第3章 対外直接投資の落とし穴
  • 第4章 労働市場の構造変化と日銀の二つの誤算
  • 第5章 労働法制変更のマクロ経済への衝撃
  • 第6章 コーポレートガバナンス改革の陥穽と長期雇用制の行方
  • 第7章 イノベーションを社会はどう飼いならすか

書評をいただきました。ありがとうございます。

『グローバルインフレーションの深層』

慶応義塾大学出版会より2023年12月15日に発売されました。
Amazon楽天ブックスHonto、ほか全国の書店にてお求めください。

本書の内容を紹介した「はじめに」をお読みいただけます。(PDF 約2MB)

  • 2024年 ベスト経済書・経営書 第5位 – 週刊東洋経済

目次
第1章 1ドル150円台の超円安が繰り返すのか
第2章 グローバルインフレの真因
第3章 グローバルインフレは財政インフレなのか
第4章 構造インフレ論、中国日本化論、強欲インフレ論
第5章 日本がアルゼンチンタンゴを踊る日

『成長の臨界 「飽和資本主義」はどこへ向かうのか』

慶應義塾大学出版会 2022年7月15日発売
はじめに」(PDF: 約0.6MB)
Amazon楽天ブックス、ほか全国の書店にてお求めください。

  • エコノミストが選ぶ 経済図書ベスト10(2022年)第9位 – 日本経済新聞
  • 2022年 ベスト経済書 日本の活路の指針として支持を集めた書籍 第1位 – 週刊ダイヤモンド
  • 2022年 ベスト経済書・経営書 第2位 – 週刊東洋経済

出演動画のご紹介

PIVOT公式YouTubeチャンネル

みずほ銀行 チーフマーケット・エコノミストの唐鎌大輔氏とご一緒し、最近のアメリカ経済および日本経済について対談させていただきました。(収録日: 2025年8月4日)

(前編: 2025年8月6日)
(後編: 2025年8月7日)

文藝春秋PLUS 公式YouTubeチャンネル

第二次トランプ政権が世界経済にもたらす影響についてお話させていただきました。

(前編:2025年7月31日)
(後編:2025年7月31日)

2025年4月には「日本の実質賃金が上がらない理由」というテーマでお話させていただきました。前編後編

TBS CROSS DIG with Blomberg 「Economic Labo」

YouTubeチャンネル「TBS CROSS DIG with Blomberg」に出演し、みずほ銀行 チーフマーケット・エコノミストの唐鎌大輔氏と対談させていただきました。(収録日: 2025年7月17日)

(前編:2025年7月23日)
(後編:2025年7月31日)

唐鎌大輔氏とは2025年2月にもご一緒させていただきました。前編後編

東洋経済オンライン 公式YouTubeチャンネル

トランプ関税とグローバル経済についてお話させていただきました。

(2025年4月24日)

ReHacQ−リハック−【公式】YouTubeに出演しました

「あつまれ!経済の森」でお話させていただいた動画が2025年2月27日に公開されました。

こちらは後編です。(2025年3月6日)

2024年5月には、円安が続いている原因や日本が抱えている労働市場の問題についてもお話させていただきました。

最近のレポート

BNPパリバ証券 河野龍太郎 : 夏休みの推薦図書-

No.1105 (2025年7月31日)

今週のトピックは恒例の「夏休みの推薦図書」です。ゴールデンウィーク以降、読んだものの中から、以下、5冊おすすめします。

本題に入る前に、一つ宣伝させてください。今週、みずほ銀行の唐鎌大輔さんとの対談本『世界経済の死角(幻冬舎)』を出版しました。何だか二匹目のドジョウを狙ったようなタイトルだと思われるかもしれませんが、トランプ2.0の帰結、ドル基軸通貨体制の行方、日銀の金融政策、外国人労働問題、日本の公的債務問題とキャピタルフライトのリスク、AIと人類の行方等々、テーマ満載の3時間×4回=12時間の白熱徹底対談本です。夏休みの一冊として、是非、お手に取っていただければ幸いです。

  • 『ケイパビリティ・アプローチとは何か 生活の豊かさを測る』マーサ・ヌスバウム著、栗林寛幸訳、池本幸生訳 勁草書房
  • 『秩序崩壊 21世紀という困難な時代』ヘレン・トンプソン著、寺下滝郎訳 東洋経済新報社 
  • 『恐怖と自由 ジュディス・シュクラーのリベラリズム論と21世紀の民主制』ヤン=ヴェルナー・ミュラー著、古川高子訳 みすず書房
  • 『競争なきアメリカ 自由市場を再起動する経済学』 トマ・フィリポン著、川添節子訳  みすず書房
  • 『ザ・ワーク・オブ・ネーションズ 21世紀資本主義のイメージ』ロバート・B・ライシュ著、中谷巌訳 ダイヤモンド社

以下もお薦めです。

  • 『技術への問い』マルティン・ハイデガー著、中山元訳 日経BP 
  • 『コロナ禍と日本の教育 行政・学校・家庭生活の社会学的分析』中村高康著、苅谷剛彦著 東京大学出版会 
  • 『コロナ対策の政策評価 日本は合理的に対応したのか』岩本康志著 慶應義塾大学出版会 
  • 『人口半減ショック 地域の新戦略 賢く縮み乗り越える』田中秀明編 日経BP 日本経済新聞出版
  • 『スティグリッツ 資本主義と自由』ジョセフ・E・スティグリッツ著、山田美明著 東洋経済新報社
  • 『戦場化するアジア政治 民主主義と権威主義のせめぎ合い』國分良成編、粕谷祐子編、日本経済研究センター編 日経BP 日本経済新聞出版
  • 『大転換時代の日韓関係』伊集院敦著、日本経済研究センター著 文眞堂
  • 『男女賃金格差の経済学』大湾秀雄著 日経BP 日本経済新聞出版 
  • 『中国と台湾 危機と均衡の政治学』松田康博著 慶應義塾大学出版会
  • 『中国の政治体制と経済発展の限界 習近平政権の課題』劉徳強編、湯浅健司編、日本経済研究センター編著 文眞堂 
  • 『「不安」の解析 経済学で考える現代日本の諸相』亀田啓悟編、井深陽子編 慶應義塾大学出版会
  • 『ライフ・シフトの未来戦略 幸福な100年人生の作り方』アンドリュー・スコット著 東洋経済新報社
  • 『FUTURE DESIGN 2040-成長と分配の好循環 公正・公平で持続可能な社会を目指して』十倉雅和著 中央公論新社

皆さま、良い夏休みをお過ごしください。
酷暑が続きますので、くれぐれもお体ご自愛下さい。

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BNPパリバ証券 河野龍太郎 : 「ネットワーク型ドル」という米国のもう一つの通貨覇権戦略 -ステーブルコインが他国の通貨主権を侵食するか-

No.1104 (2025年7月25日)

先週末、米国でステーブルコインの普及を目指すGENIUS法が成立した。トランプ大統領は「世界の基軸通貨としてのドルの地位を次世代にわたり確保することになる」と豪語している。ステーブルコインの普及は、何を意味するのか。国際金融に重大な影響を持つというのが筆者の見立てだ。

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BNPパリバ証券 河野龍太郎 : シンボリック・アナリストの暴走とトランプ2.0の帰結 -新自由主義の後に来るもの-

No.1103 (2025年7月11日)

1991年に経済学者のロバート・ライシュは『ザ・ワーク・オブ・ネーションズ(ダイヤモンド社 刊)』を出版しました。このタイトルは、経済学の始祖であるアダム・スミスの『国富論(An Inquiry into the Nature and Causes of the Wealth of Nations)』を意識したのは言うまでもありません。

IT革命とグローバリゼーションの前夜において、ライシュは、知識社会の到来によって、高い教育を受けた知識エリート層が経済社会の意思決定に、多大な力を持つようになることを喝破していました。改めて読み返すと、その反動としてトランプ2.0の登場が必然であったことを予感させる内容でもあります。

出版当時、駆け出しのエコノミストであった私は、ライシュの論考に強い衝撃を受けると同時に、ライシュの言うところの「シンボリック・アナリスト」を目指して、エコノミストとしてのキャリアを築き始めた、という思い出深い一冊でもあります。

週刊東洋経済に『名著は知っている』という読書欄があり、現代社会を読み解くための古典などが紹介され、私は毎週楽しみに読んでいます。そのコラムで、今回、トランプ2.0の誕生とその行く末を考えるといった視点で、ライシュの『ザ・ワーク・オブ・ネーションズ』を取り上げました。以下は、2025年6月21号、6月28日号、7月5日号の週刊東洋経済への寄稿を修正・加筆したものです(上中下の3回の掲載です)。

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